天使のはねと呼ばれるランドセル

天使のはねと呼ばれるランドセル

ランドセルには、たくさんの種類がありますが、「天使のはね」と呼ばれるランドセルがあります。

その名を初めて聞いた時、「軽い」という印象を受けました。

自分自身が小学校に上がる際には、北海道の祖父母が赤いランドセルをプレゼントしてくれたのですが、その深い赤色と、ずっしりとした重さが印象的だったので、天使のはねというランドセルは私の中のイメージとは少し違いました。

ある時、ショッピングモールの特設売り場に並んでいたので試しに持ち上げてみると、名前の通り軽めで、「これなら小柄な新1年生も、元気に小学校へ通えるなぁ。

」と思いました。

売り場には5~6組の家族がそれぞれ好みの物を選び、子供に背わせて鏡に映してみたり、数メートル歩いてみたりしていて、微笑ましかったです。

「6年間、お友達と楽しく、たくさん学んで、成長していってね!

」という願いが聞こえてくるようでした。

私の子供はこれから小学校に上がりますが、やはり同じように願いを込めて用意すると思います。

母親の顔を垣間見た瞬間

友人は10代で結婚、出産しました。

当時私は大学生だったので、彼女の決断にはとても驚きました。

生まれた子供は女の子で、ぱっちり二重が友人にそっくりでした。

その子が寝返りをうち、歩くようになり、おしゃべりをするようになっていく姿をいつも見ていたので、小学校に上がると聞いた時は、なんだか感激してしまいました。

心ばかりのお祝いを持って遊びに行くと、「今、お友達の家へ遊びに行っているから、私だけよ。

」と、友人が迎えてくれました。

そして友人の両親が買ってくれたという、赤いランドセルを見せてくれました。

友人は「天使のはねみたいに軽いでしょう?

」と言って、私に持たせてくれました。

ランドセルに触れるのはしばらくぶりだったのでとても懐かしく、また友人がしっかりとした母親の口調だったので、この数年間の子育てが決して楽だけでなく、笑いも涙もあった事がうかがえました。

ランドセルは評判の良い天使のはね

「ほんとう、天使のはねみたいね。

」と笑ってランドセルを戻し、彼女が淹れてくれた紅茶を頂き、思い出話に花を咲かせました。